2009年3月11日水曜日

Ubuntu8.04LTS on PPC でDNSを動かしてみる

PowerMac G3にUbuntu8.04LTSをインストールした目的はBINDをchrootで動かすことでした。
今回もapt-getでなくて、wgetファイルを入手し、そこから構築します。BINDのダウンロードページから必要なソースファイルを探す。

wget http://ftp.isc.org/isc/bind9/9.6.0-P1/bind-9.6.0-P1.tar.gz

最新版は9.6.0-P1でした。自分のホームディレクトリにダウンロードして展開、インストールします。

# tar xvfz bind-9.6.0-P1.tar.gz
# cd bind-9.6.0-P1/
# ./configure
# make
# make install

このとき、適切なCコンパイラがないと./configure以下の作業ができないので、ちゃんと環境を整えておく。ppcで使えるCコンパイラはインストールされなかったみたいなので、PPCを使っている場合は必ずこの作業が必要。

Ubuntu8.04 on PPC Cコンパイラの設定


インストールできたら、いきなりchroot環境を作る。まず、/varにnamedというディレクトリを作り、それ以下はこんな感じにする。

named/
|-- dev
|   |-- null
|   `-- random
|-- etc
|   |-- localtime
|   |-- named
|   |   |-- ***.rev
|   |   |-- ***.zone
|   |   |-- localhost.rev
|   |   |-- localhost.zone
|   |   `-- named.root
|   `-- named.conf
`-- var
   |-- log
   |   |-- named.log
   |   `-- security.log
   |-- named
   `-- run
      `-- named
         `-- named.pid

mkdir コマンドの-pオプションで一気に作ると楽。
ディレクトリのパーミッションを設定する。

# cd /var/
#chown -R named:named named
#chmod 700 /var/named


こうすることで、root以外に/var/namedに入ることができない。
named.conf、zoneファイル、revファイルは今までと同じで良い。
設定ファイルが正しく迫っていされているか確かめる。

# /usr/local/sbin/named-checkconf -t /var/named
# cd /var/named/etc/named
# /usr/local/sbin/named-checkzone ゾーンネーム ゾーンファイル名


正しく設定できたら、namedを起動する。

# /usr/local/sbin/named -u named -t /var/named


2009年3月10日火曜日

PowerMac G3にUbuntu8.04をインストール その2

CD-Rから起動できたら、パーテションなどの設定になります。画面の指示に従って設定を決めていきます。

主な設定内容はここに箇条書きしたので参照してください。
http://amzn1.blogspot.com/2009/01/power-mac-g3ubuntu804lts.html

パーテション設定画面




















パーティションの設定画面はこんな感じ。
ここからパーティションを切っていきます。bootとswap領域を十分に取る。swap領域はメモリの2~3倍くらいで良いらしい。メモリは512kバイトだったので、2倍強ぐらい。

#1 32.3kB Apple //do not use
#2 1.0MB (NewWorld boot Partition)
#3 23GB /
#4 5.0GB /home
#5 500MB /boot
#6 1.2GB swap
1.0GB FREE

ポイントは#1と#2の領域を残しておくこと。コンピュータが起動できなくなる。


次にミラーサーバーの設定。これを設定しないとapt-getできない。
ミラーサーバーは最近変更されたらしいので、正しいものを設定する。
変更前(間違い):http://archive.ubuntu.com/
変更後(正しい):http://ports.ubuntu.com/ubuntu-ports/


再起動を要求してくるので、再起動するとインストール完了。

PowerMacにUbuntu8.04をインストール その1

この前PowerMac G3にUbuntu8.04LTSを入れたのですが、そのときキーワードとなったのがppcです。
ppcとはIBMが開発したマイクロプロセッサーのことで、フルスペルだとPerformance Optimization With Enhanced RISC for Personal Computerだそうです。

参考 PowerPCとは http://e-words.jp/w/PowerPC.html


今回使ったPowerMac G3にもPowerPCが搭載されていました。









Ubuntu8.04はppc版
Ubuntuの公式ページからダウンロードできるISOイメージはインテルのCPUに対応しているので、PPCに対応しているISOイメージでCD-Rを作らないといけません。PPCに対応しているUbuntuは下のリンクからダウンロードできます。
http://cdimage.ubuntu.com/ports/releases/hardy/release/


CD-RからG3を起動します。まずCD-Rを入れてから再起動します。起動音がなった直後に"c"を押すと、CD-Rから起動できます。"c"を押すタイミングが重要なので、成功するまで繰り返しましょう。

CD-Rから起動できると、各種の設定画面になります。